「缶切り無しで缶詰を開ける方法」自衛隊の防災テクニックに学べ!

 
 
「缶切りがない!」
 
そんなとき、あなたはどうやって缶詰を開けますか? 
 
しかも、スプーンでやドライバーなどで開けられるのではと思ったかもしれませんが、そのような金属の道具もなかったとしたら…。
 
最後には、イライラして大きな石で叩き潰して中身を取り出そうとしてしまいそうですが、そんなことをすれば中身を美味しくいただくことはできません。
 
ではどうすればよいのか。
 
9月1日は防災の日。
 
テレビでは防災の日にちなんで避難訓練や防災対策の内容が放映されていましたが、その中で「自衛隊に学ぶ防災テクニック」という特集をやっている番組がありました。かなり役に立つ自衛隊流の防災テクニックを教えてもらったので、紹介したいと思います。
 
 
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1.土のうの作り方

プロフェッショナルな土のうの積み方を見せつけられました。「スゴイ!」の一言です。いくつかポイントがあるようなので箇条書きにしてみました。
 
① 土のう袋を裏返しにする。(←縫い目の強度が増す)
② 6~7分目の土の量を入れる。(←持ち運びやすく、形を整えやすい)
③ 袋を半分に折って結び目は下側に置いて、縫い目は表に出ずに下側に隠し入れる。(←表に出すと土のうの強度が弱まってしまう)
④ レンガや角材などを使って形を整える。(→硬いもので叩いてしっかり「面」をつくる)
⑤ 隣り合う土のうを斜め上下に重ねて、隙間ができないようにする。(←叩いて固める)
⑥ 2段目以上も同じ要領で、かつ1段目のつなぎ目とずらしながら重ねていく。(→より崩れにくくなる)
 
このテクニックで土のうを積めば、水を通さずに1ヶ月はもつらしいです。
 

調べてみると、自衛隊の土のうテクニックは世界的にも結構有名なんですね。多くのニュースで取り上げられていて、動画にもアップされていました。

洪水のときに「土のう」って意味あるのかなって思っていまいたが、この自衛隊のテクニックをみると大変なだけに物凄く威力を発揮していると感じました。

 

2.いざというときの着衣泳の方法

大多数の人が学校の授業で「着衣水泳」を経験していると思いますが、力を抜いて「ただ浮く」とか「ペットボトルのラッコ抱きで浮く」というのではありません。

バランスよく浮くポイントは?

① 仰向き
② 肺にしっかりと空気を入れて浮力をつくる
③ 手足の力を抜いてリラックスした状態で浮身をとる(→力を入れると沈み始める)
④ 手を上に上げる(→重心が上にくる)
 
実践した人物は脚に力がはいってしまってか、重心が下(脚の方)にきて沈みかけてしまっていました。でも、指示された通りに手を上に上げたところ重心が上の方へいき、バランスよく浮くことができていました。

衣服を「浮き輪」代わりにするテクニック

実践した人物はワイシャツとスラックスでプールにドボン!
そのときのポイントは、
 
① しっかりと上のボタンを留める
② 裾を全部出す
③ 「襟もと」と「裾」をしっかりとつかむ
④ シャツの内側に空気を入れる
 
片方の手で「襟もと」を、もう一方で「裾」をしっかりと掴んで、シャツの内側に空気が入るように足から飛び込むと、シャツが膨らんで「浮き輪」代わりになっていました。
 
また、シャツの中に空気が入っていない場合は、水面を叩くようにしてシャツの下から空気を入れると、上と同じようにシャツが膨らんで「浮き輪」で浮いているような状態に。
 
これはなるほどです。
 

3.ブルーシートと新聞紙を寝袋にする方法

これは簡単にできそうです。
 
① ブルーシートの両端を束ねて、ガムテープでとめる
② 中に新聞紙を敷きつめる
 
一見、ミノムシや納豆を包んでいる藁を思い出してしまいそうですが、ブルーシートの保温性と防水性を利用したこのアイデア。即席の寝袋としては十分代用できそうです。
 

4.意識不明の負傷者を搬送するテクニック

災害現場で負傷者の治療や搬送を専門とする「衛生科部隊」のテクニックです。自分より大きい意識不明の負傷者を搬送するにはどのようにすればよいのでしょう。力任せにできるものではなさそうです。
 
では、正しい方法とは、
 
(自分が仰向けの負傷者の右側にいる状態から)
① 負傷者の右手をあげ、左手を反対側の肩に。
② 自分の方向に回転させ、うつ伏せの状態に。
③ 負傷者の左手をあげ(万歳のように)、負傷者にまたがり、上体を起こす。
④ 脇を支えながら正面に回り込む。(脇に首を入れて支えながら)
⑤ 両手で腰の部分(ベルトなど)をしっかりつかみ、一緒に立ち上がる。
⑥ 足で負傷者の股を少し広げる。
⑦ 右手で負傷者の腰の部分のつかんだまま、左手で負傷者の右腕をあげて…
⑧ 負傷者の右脇に自分の頭(首)をいれて支えながら…
⑨ 広げた股に自分の右腕を通し、頭にお腹をのせて、持ち上げる(担ぐ)
 
イメージしやすくするために説明が長くなってしまいました。連続写真での解説や動画があればいいのですが…。
 
実践した人物は、「一回上がれば簡単ですね。」「教えてもらう前後でこんなに違うのかと。
(負傷者役に対して)体重軽くなりました?」とコメントしていました。
 
自衛隊の訓練が目に浮かんでくるようでした。
 

5.ツナ缶やバターをローソク代わりにする方法

ツナ缶の場合

① ろうそくの芯に使う、たこひもを準備する(長さは大体7cmくらい)
② ひもをツナ缶の油にしっかりと浸す(→浸すのが足りないとよく燃えずススになる)
③ 油が浸透したら、ひもの先端部分をねじり、ふたを戻して、火をつける。
(缶と蓋の隙間から、ねじれた紐がぴょこんと出ている状態)
 
この1缶で1時間ほど燃え続けるみたいです。
 

バターの場合

ツナ缶と同じ要領です。
① ひもにたっぷりとバターを塗りつける
② 爪楊枝で開けた穴にひもを差し込む
(爪楊枝でひもをバターの中に押し入れる感じ)
 
100gのバターで4時間ほど燃えるらしいです。
 
ツナ缶にしてもバターにしても、ろうそくの代わりにするなんて今まで考えもしませんでした。なんかもったいない気もしますね。でも、どうしても灯りが必要なときはツカエル知識ですね。
 
 

6.懐中電灯をランタン代わりにする方法

これは簡単です。
 
① 懐中電灯を立てる(→先端が明るい)
② レジ袋などを開いてかぶせる(→辺りが明るくなる)
 
ただ、1つ注意があって、熱がこもるので熱くなったら使用は控えるということでした。
 

7.缶切りなしで缶詰を開ける方法

これは初めて知った画期的な方法でした。
 
調べてみると、スプーンやドライバーなどの金属や、硬貨で開ける方法が紹介されていますが、どれも力が必要だし、手先が狂ったら刃物として手や体を切ってしまいそうで、とても危険な方法だなと感じました。
 
軍手があればある程度安全なのでしょうが、非常時に軍手があるとも限りません。
 
では、缶切りや金属の道具無しでどうやって缶詰を開けるのかというと、
 
① 缶詰を逆さにする
② フチの部分をアスファルトやコンクリートにこすり続ける(短い時間でOK)
③ フチの部分が削れたら、缶の側面を両手で押し込む(→缶が潰れてフタが外れる)
 
アスファルトやコンクリートなどがない場合は、大きい石や岩など硬いところでやればいいようです。
 
考えられる注意点としては、硬いところでフチをこするとき、大根おろしのように削るにしろ、グルグル円を描くように削るにしろ、指先をガリッと傷付けてしまいそうなところでしょうか。軍手や濡れタオルでしっかり抑えて十分気をつけましょう。
 
また、こすり続けるあまりに削りすぎて、逆さのままフタが開いて中身が出てしまったり、金属片が中に入ってしまわないかも心配です。そのへんの加減をみながらやりたいものです。
 

 
ちなみに、どうしてフチをこすって削ればフタが開きやすくなるのかというと、缶詰が缶の胴とフタが二重巻き締めという接合法でつくられており、胴とフタを重ねて巻いて締めたときフチにあたるのがフタ部分なります。そのフタ部分が削れて弱くなっているところに2方向から力が加わると胴部分の円が変形し、フタ部分の円形(削れた弱い部分)が外れてくるというわけです。
 

8.上空から見つけてもらいやすくする方法

山で遭難したときにも役立つテクニックです。
 
鏡で太陽光を反射させて調節することによって、上空のヘリコプターなど数km先まで自分の存在を知らせることができます。
 
登山だとかスキーに用いることができるということです。
 
「曇っているときはどうするの?」というMCの質問に、タオルや衣類を振るとか煙で知らせるとかすればいいかもと解説キャスター。でも、知っていて損はない知識なので、覚えておきたいですね。
 

9.まとめ

いろいろな防災対策が出回っていますが、忘れてしまったり後回しにしてしまったりと、いざというときのために準備できていないのではないでしょうか?
 
筆者の私自身がそうでした。他の地域で地震や台風などの災害が起きる度に「防災対策」を思い出したり、勉強の必要に迫られたりと。
 
今回紹介した8つの自衛隊防災テクニックは『自衛隊防災BOOK』という書籍にまとめられているそうです。異常気象が続いていますし、いつ地震などの自然災害が起きるかわかりません。少しでも被害や不安を減らすためにも、災害時に役立つ知識や情報を増やしておきたいものです。
 
「缶切り無しで缶詰を開ける方法」など、災害時以外の日常生活でも役に立つ情報はぜひ知っておきたいですね。
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