uo禁止?
「また意味のわからない言葉がでてきた」
「uoって何のこと?」
「アーティストの名前?」
「新しいシャンプー?」
あなたは世の中の流行についていけなくなっていませんか?
田舎に引っ込んでライブなんかには行くこともないアラフィフが調べてみました。
1.uoとは
「uoとは」と検索すると、主に次の2つが出てきます。
- ウルトラオレンジ(Ultra Orange)、ケミカルライトの一種
- ウルティマオンライン(Ultima Online) 、オンラインゲームの一種
ケミカルライトとは
このuo。
ケミカルライトの一種とありますが、「ケミカルライト」で調べてみるといろいろ知ることができたのでまとめてみました。
「ケミカルライト」とは、蛍と同じように、化学反応で発光する照明器具のことをいいます。
ウィキペディアによると、
全般を指す通称としてサイリューム、シアリウム (CYALUME, Cyalume) として呼ばれるが、これは米オムニグロー・コーポレーションの登録商標である。ほか、株式会社ルミカ(旧 日本化学発光株式会社)の登録商標であるルミカ (Lumica)、ルミカライトとも呼ばれる。
とありました。
- サイリューム(オムニグロー社製)
- ルミカライト(ルミカ社製)
の2通りが主に使われているようです。
ケミカルライトは、使う直前にライトの両端を軽く両手で持って折り曲げます。すると棒の中で液体が化学反応を起こして発光し始めるというわけです。商品によっては一度折り曲げるだけでは光らず、二度折り曲げる必要がある場合もあるようです。
なお、「キンブレ」(キングブレード)や「ラブライブレード」と呼ばれる電池を使うペンライトもライブの応援目的で使われているようです。
2.uoとサイリウムとの違い
実は、世界初のケミカルライトが「サイリューム」(オムニグロー社製)なんだそうです。
そのため、ケミカルライト全般をサイリュームと呼ぶことが多く、同じような棒状のライトである電池入りのペンライトに分類されるものも、まとめてサイリュームと呼ばれることもあるようです。
それで、「サイリウム」という呼び方ですが、他社製品を「サイリューム」として売ると商標権侵害になるため、販売メーカーがあえて「サイリウム」として売っているだけとのこと。
英語の発音でも無理のあるカナ表記らしいですが、オムニグローの商品名とは少し変えているということですね。
以上から、
uoとサイリウムとの違いについては、『uoは、サイリウム(サイリューム)の1つ』と考えればよさそうです。
UOとは商品名
UO(ウルトラオレンジ)というのはオレンジ色と想像はつきます。
では、なぜ「uo」というワードが独り歩きしているかというと、5分間発光する「超高輝度ケミカルライト」として売られた商品の中で、オレンジで発行する商品「ウルトラオレンジ」から普及したので、略したUOの名前が商品ジャンル名になったようです。
(「uo」と小文字なのは、単に大文字で打ち込んでいないだけですね。)
このUOという商品ジャンル。5分しか光らない代わりに他の6~8時間発光するケミカルライトに比べて強烈に発光するケミカルペンライトのことで、世界中で販売されており、アメリカだけでも数社が製造しているそうです。
商品名「超高輝度ウルトラ○○○○」(○○○○は発光する色の名前)として売られているケミカルライトは、2~5分程度の短い間に強力な光を発し、現時点では世界最強とのこと。
他にはどのような色があるのか調べてみました。
- UO(ウルトラオレンジ)
- UP(ウルトラピンク)
- UB(ウルトラブルー)
- UG(ウルトラグリーン)
- UY(ウルトライエロー)
- UR(ウルトラレッド)
- UW(ウルトラホワイト)
- UPu(ウルトラパープル)
- UPB(ウルトラパステルブルー)
- UDB(ウルトラディープブルー)
いろんな色があるんですね。迷ってしまいます。
3.なぜ禁止にするの?
主な理由は3つあるようです。
(1)非常に明るすぎて視聴を妨げる
(2)当たると危険
(3)液漏れ事故防止
1つずつ解説していくと…
(1)非常に明るすぎて視聴を妨げる
非常に明るいということから考えて、自分のすぐ目の前で過度にuo(サイリウム)を振られたら眩しすぎてイヤですよね。
それが、何百人とか何千人とかものスゴイ数の観客がいる場合、目的のアーティストまでの間にどれくらいの数のuo(サイリウム)があることか…。考えただけでも怖くなります。
じっくり見たい、ゆっくり聞きたいというあなたなら、必要以上にuo(サイリウム)を振られて視聴を邪魔されたらどう思いますか?
(2)当たると危険
はやり人に当たると危険です。
ライトをしっかり持って応援することは当然ですが、手からすっぽ抜けて飛んでいってしまったり、2階席から落としてしまったりということも考えられます。
故意に投げてしまうこともあるようで、実際に観客どころかアーティストに向けて投げるという事故もあったようです。
ライブ公演が中断したり、その後のイベントでライトの持ち込みが禁止になったり、ルールやレギュレーションが厳しくなった事例もあるとのことです。
(3)液漏れ事故防止
ウィキペディアで「ケミカルライト」を調べると、
ケミカルライトには過酸化水素が含まれており、また副生成物としてフェノールができる。そのため、この液体が目に入ったり飲んだりすると一時的に痛みが出ることがある。少量であるため水で洗うなどすれば大きな健康被害が出ることはないと言われるが、万一、目に入った場合は眼科医による診断と治療が望まれる。
とあります。
ライトが折れて中の液が漏れ出し、それが他の観客へかかったら衣服の弁償問題と可能性もあります。病院代を支払うことになるかもしれません。
ましてや、アーティストやスタッフ、機材等に損害や支障が出た場合には、公演の中断や中止となって賠償問題にもなりかねません。
なぜ「uo禁止」というワードが出てくるのか分かるような気がしますね。
以上の他にも、ゴミの問題もあるようです。
まとめ
「uo」とは、「サイリューム」というオムニグロー社製のケミカルライト(化学反応で発光する照明器具)の1つで、「ウルトラオレンジ」色が普及したきっかけをだったことから「UO(uo)」がサイリュームの呼称として使われるようになりました。
また、「サイリューム」という名称で商品を売ると商標権侵害となるため、販売メーカーは「サイリウム」という名称を使っていたら、ケミカルライトの総称として「サイリウム」が使われるようになったということです。
ちょっと興味が出てきたら、百円均一に売っているケミカルライトから買ってみたらいかがですか!